ポンペイ、ヘルクラネウムおよびトッレ・アヌンツィアータの遺跡地域

ポンペイ、ヘルクラネウムおよびトッレ・アヌンツィアータの遺跡地域(世界遺産登録:1997年)

ポンペイとその周辺地域にある遺跡は、1500年以上眠り続けていた古代の町々のものです。

18世紀初めに大規模なポンペイ周辺の遺跡が発掘された時には、ヨーロッパ中が驚愕したといわれています。

この地域が地中に埋まってしまったのは、地震や火山活動が原因です。

紀元62年に南イタリアで大地震があり、トッレ・アヌンツィアータが崩壊しました。

そして、79年にはヴェスヴィオ山の大噴火があり、ポンペイとヘルクラネウムが泥流や火山灰などで埋まってしまったのです。

町はこれらの天災によって完全に封印され、その後18世紀になるまで発見されることはありませんでした。

この遺跡が発見されたきっかけは、1709にエルコラーノ(旧ヘルクラネウム)で大理石製の柱が発見されたことです。

当時、その地域を支配していたスペイン国王カルロス3世は発掘作業を命じました。

そしてその結果、眠っていたポンペイなどの町々が眠りから目覚めることになったのです。

その後、遺跡の本格的な調査が始まりました。

その結果、ポンペイ周辺地域は規則的に道を通して区画整理がされていたこと、山麓でオリーブや野菜、穀物などが栽培されていたこと、更に娯楽施設も充実し、外科や薬剤師まで存在していたことなどが明らかになりました。

ポンペイ周辺地域の遺跡では、古代の人々が活気溢れる豊かな生活をしていたことを伝えています。

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