イタリア旅行で世界遺産を訪れて勉強した経験をもとに、
徹底的にイタリアの世界遺産を通じて改めて歴史や文化を学ぼうと思い、制作しました。
イタリア北部に広がるアルプス山脈。
その中の東アルプスに、頂上が尖った山が連なる一帯があり、この一帯をドロミーティといいます。
ドロミーティが持つ自然美・景観美はヨーロッパでは以前から知られていて、世界自然遺産には2009年に登録されました。
アルプス山脈というと、高い山が連なる雄大な景色のイメージです。
ドロミーティもそのイメージを持つ場所ですが、この一帯が持つ大きな特徴は、頂上部分が100mほどの尖った形になっていることや、苦灰岩や石灰岩で山脈が形成されていることです。
ドロミーティという名前は、フランスの地質学者、デオダ・ドゥ・ドロミューの名にちなんだものです。
彼は1789年にローマ旅行に出かける際、アルプスの地で今までに見たことのない岩を発見し、それを持ち帰りました。
そして詳しく調査してみると、それが今までにない鉱物であることがわかりました。
それが、「ドロマイト」(苦灰石)です。
更に調査を進めると、ドロミーティ一帯は、もとは石灰岩により形成されたものであり、苦灰岩化は後に始まったプロセスであることがわかりました。
世界遺産に登録されているのは、約9,000km2にもなる広大な地域です。
そしてこの場所では、本格的なロッククライミングや誰もが気楽に歩けるハイキングコースで楽しめる、全ての人に愛されるアウトドアスポットになっています。