ジェノヴァのレ・ストラーデ・ヌオーヴェとパラッツィ・デイ・ロッリ制度

ジェノヴァのレ・ストラーデ・ヌオーヴェとパラッツィ・デイ・ロッリ制度(世界遺産登録:2006年)

ジェノヴァの世界遺産「レ・ストラーデ・ヌオーヴェとパラッツィ・デイ・ロッリ制度」を日本語に訳すと「新しい街路群と目録にある宮殿群」という意味になります。

具体的には、16世紀~17世紀にかけて貴族たちが築いた新しい街路群と、「ロッリ」と呼ばれる目録に登録されている宿泊施設を兼ねた宮殿のことです。

ジェノヴァは、12世紀の初めには一大海洋共和国として名を馳せました。

その後、ペストの流行やフランスの支配下に入るなど低迷期がありましたが、16世紀には金融業で成功して再び繁栄期の活気を取り戻しました。

1557年~1627年は「ジェノヴァの時代」と呼ばれるほど目覚ましい発展を遂げたのです。

そして、金融業で成功した貴族たちが、次々と豪邸を築きました。

当時の金融界でのジェノヴァは、イタリア半島に留まらず、ヨーロッパ全域に勢力を拡大していました。

ですから、金融業や経済活動で外国からの来賓も多くあり、彼ら来賓客を受け入れる宿泊施設が必要になったのです。

1576年に、ジェノヴァにある宮殿、邸宅などを厳選して「ロッリ」というリストを作り、そこに登録した建築物を来賓用宿泊所にするという法律が定められました。

これが、「ロッリ制度」です。

その中でも、特に現ガリバルディア通りには、赤の宮殿、白の宮殿を初めとした最も豪華な建築物が集まっており、現在に至るまでその輝きを受け継いでいます。

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