アッシジ、フランチェスコ聖堂と関連修道施設群

アッシジ、フランチェスコ聖堂と関連修道施設群(世界遺産登録:2000年)

アッシジは、イタリア半島のほぼ中央部にある町でウンブリア州ペルージャ県にあります。

ここは、キリスト教巡礼地の1つとして広く知られるところで、町を代表するフランチェスコ聖堂やその関連施設は世界遺産に登録されています。

アッシジは、聖人フランチェスコが生まれた町です。

彼は1181年(1182年の説もあり)にアッシジの比較的裕福な家庭に生まれ、青年時代は普通に生活をしていました。

病を経て改心し、恵まれない人々のために生きることを決意。

1209年には当時のローマ教皇からフランチェスコ会派を結成する許可がおりました。

優れた人格を持つ彼が1226年に死去すると、その2年後の1228年には聖人に列することになりました。

こうして彼は崇められるようになったのです。

フランチェスコが生きた11世紀~13世紀は、アッシジの町を商人たちが開拓し、活気溢れる時代でした。

その時に多くの建築物が生まれ、彼を称えて造られた聖フランチェスコ聖堂も建立されたのです。

聖フランチェスコ聖堂は、1228年に着工し、1253年に完成。

現在ではイタリア・ゴシック建築を代表する建築物といわれています。

そのほか、フランチェスコ会派の女性信徒、キアラによって造られたサンタ・キアラ修道院やフランチェスコがキリスト教徒として最初に学んだ場所、サン・ダミアーノ修道院なども、世界遺産を構成する資産に含まれています。

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