イタリア旅行で世界遺産を訪れて勉強した経験をもとに、
徹底的にイタリアの世界遺産を通じて改めて歴史や文化を学ぼうと思い、制作しました。
サヴォイア家の王宮群は、かつて北イタリアの大都市トリノを支配していた貴族・サヴォイア一族が築いた宮殿の数々のことで、どの宮殿も圧倒的な存在感と美しさを持っています。
サヴォイア家は、イタリアとフランス国境にある山岳地帯出身の貴族で、彼らは16世紀に自分たちの領土の都をトリノに定めました。
1713年にはスペイン継承戦争でシチリア王国を獲得し、その後はサルディーニャ王国を統治します。
1860年にイタリア王国が誕生した時に王位に就いたのも、サヴォイア家の人です。
彼らはイタリア統一運動に尽力し、その功績が広く認められました。
彼らが王国の首都に定めたのは、トリノです。
1946年にイタリアが共和制に移行するまで、彼らは数世紀にわたり、北イタリアを中心としたイタリア半島全土で活躍しました。
そして、権力を誇示するために、トリノ周辺に大規模な城や別荘、狩館などを次々と建てていったのです。
その際には、イタリア中から一流の建築家、芸術家を呼び寄せて作業に当たらせたといわれています。
そのお陰もあり、どの宮殿も本当に見事です。
王宮は、左右対称の建物で均整の取れた美しさを持ち、美しいフランス式庭園があります。
狩りに訪れた宮廷の人々の宿泊施設であったストゥピニージ宮殿は、ロココ調の傑作です。
サヴォイア家がトリノ周辺に築いた建築物は10箇所もあり、それぞれに見応えがあります。