サヴォイア王家の王宮群

サヴォイア王家の王宮群(世界遺産登録:1997年)

サヴォイア家の王宮群は、かつて北イタリアの大都市トリノを支配していた貴族・サヴォイア一族が築いた宮殿の数々のことで、どの宮殿も圧倒的な存在感と美しさを持っています。

サヴォイア家は、イタリアとフランス国境にある山岳地帯出身の貴族で、彼らは16世紀に自分たちの領土の都をトリノに定めました。

1713年にはスペイン継承戦争でシチリア王国を獲得し、その後はサルディーニャ王国を統治します。

1860年にイタリア王国が誕生した時に王位に就いたのも、サヴォイア家の人です。

彼らはイタリア統一運動に尽力し、その功績が広く認められました。

彼らが王国の首都に定めたのは、トリノです。

1946年にイタリアが共和制に移行するまで、彼らは数世紀にわたり、北イタリアを中心としたイタリア半島全土で活躍しました。

そして、権力を誇示するために、トリノ周辺に大規模な城や別荘、狩館などを次々と建てていったのです。

その際には、イタリア中から一流の建築家、芸術家を呼び寄せて作業に当たらせたといわれています。

そのお陰もあり、どの宮殿も本当に見事です。

王宮は、左右対称の建物で均整の取れた美しさを持ち、美しいフランス式庭園があります。

狩りに訪れた宮廷の人々の宿泊施設であったストゥピニージ宮殿は、ロココ調の傑作です。

サヴォイア家がトリノ周辺に築いた建築物は10箇所もあり、それぞれに見応えがあります。

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