イタリア旅行で世界遺産を訪れて勉強した経験をもとに、
徹底的にイタリアの世界遺産を通じて改めて歴史や文化を学ぼうと思い、制作しました。
世界遺産の中で、鉄道が登録されることは大変珍しいのですが、スイスの都市・クールに本社を置くレーティッシュ鉄道は、世界で3番目に世界遺産に登録された鉄道です。
レーティッシュ鉄道のアルブラ線とベルニナ線は、スイスのトゥージスからイタリアのティラーノまでの区間を走っています。
スイス-イタリア間にはアルプス山脈があり、その中を高度な鉄道技術によって敷かれたレールが走っていて、車窓からの眺める銀河は最高の美しさです。
アルブラ線は、路線長が89kmあり、その中で42箇所のトンネルと144の橋を通過します。
1904年に開通したこの路線は既に100年以上の歴史を持ち、建設当時は最先端技術を駆使して、難関である高低差の大きな山岳地帯の鉄道整備に成功しました。
途中にはサンモリッツやダヴォスなどのリゾート地があり、車窓からの眺めもウィンタースポーツも楽しめるところです。
ベルニナ線は、特殊技術を使わず既存の技術だけを使ってレールを敷き、アルプスを越えることに成功した路線です。
その鉄道建設技術は、その後多くの登山鉄道の模範となり、日本でも箱根登山鉄道がベルニナ線の技術を手本にしています。
車窓からの眺め、また山を360度回り、4,000mの高低差を堪能できるレーティッシュ鉄道では、途中下車をしながらロマネスクやゴシック様式の素晴らしい建築物などを見学できるのも大きな魅力です。