サン・ジョルジョ山

サン・ジョルジョ山(世界遺産登録:2003年、拡大:2010年)

サン・ジョルジョ山は、イタリアとスイスの国境、ルガーノ湖南に位置するピラミッド型の山です。

2003年にスイス側が世界遺産に登録されましたが、2010年にイタリア側が追加登録され、2カ国で共有する世界遺産になりました。

山の高さは1,097m、イタリア側の世界遺産面積は2,064.48haになります。

サン・ジョルジョ山が世界遺産に登録されたのは、山の地層から中生代三畳紀(約2億5000万年前~1億9500万年前)時代のの化石が多く発見され、その当時の生態系を知る貴重な史料であることが評価されたからです。

1854年、その当時の文献によると、イタリアの炭鉱員がサン・ジョルジョ山周辺地帯で工業用タールの結晶片岩を採掘していた時に、偶然海中に生存していたと推測される爬虫類や魚類の化石を発見したことが、後の発掘作業の発端になったそうです。

その後1863年に、イタリア自然科学会の発掘調査が本格的に行われ、大量の化石を発見するに至りました。

最大6mにもなる爬虫類の化石を含めた約30種の爬虫類、80種の魚類、100種の無脊椎動物の化石などが発掘されました。

サン・ジョルジョ山には、私たちが想像もできないような地球の過去をひも解く沢山のヒントが埋まっていたのです。

現在、サン・ジョルジョ山は、イタリアのヴァレーゼ県とロンバルディア州、スイスのティチーノ州が共同で管理しています。

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