イタリア旅行で世界遺産を訪れて勉強した経験をもとに、
徹底的にイタリアの世界遺産を通じて改めて歴史や文化を学ぼうと思い、制作しました。
サルデーニャ島唯一の世界遺産「スー・ヌラージ・ディ・バルーミニ」は、バルーミニという小さな町にある紀元前1500年~500年頃のヌラーゲ文明の遺跡のことです。
ヌラーゲは、石造りの円錐形の防御塔で、最盛期には20,000戸ほど造られていました。
現在も7,000ほどその遺構が残っており、その中で最大のものがバルーミニにあります。
ヌラーゲは、セメントなどを使わず、全て石を積み上げてできていて、持ち送り構造で天井が支えられています。
バルーミニにあるヌラーゲは三層構造になっており、4つのヌラーゲが密集して存在し、その外側は壁で覆われています。
壁の外には家々が立ち並び、ヌラーゲを中心にしたコミュニティができあがっていたようです。
ヌラーゲは様々な機能を備えており、中には会議室や井戸、武器庫、更に劇場まで備えられていました。
紀元前10世紀~8世紀にはカルタゴの侵入に遭い、それがきっかけで防御面でより一層工夫されることになりました。
紀元2世紀、サルデーニャにローマ軍が侵攻し、島は征服されました。
それにより、ヌラーゲは殆ど使われなくなり、ヌラーゲ文明は終わりを告げます。
この古代遺跡の発見がされたのは、19世紀のことです。
そして、20世紀には現在の姿にまで復元されました。
現在は島に歴史民族博物館がオープンしており、そこでヌラーゲ文明の詳細を学ぶことができるようになっています。