ヴェローナ市街

ヴェローナ市街(世界遺産登録:2000年)

イタリア北東部の町ヴェローナは、「ロミオとジュリエット」の舞台として知られる、非常にロマンティックで美しい町です。

市街地は2000年に世界遺産に登録されています。

ヴェローナはヴェネト州第二の都市で、その起源は紀元前3世紀頃まで遡ります。

この時、共和制ローマと同盟関係を結び、その後ローマの殖民都市になりました。

中世初期までは、西ゴート族、フン族、ランゴバルト族などの複数民族から侵攻を受けましたが、市内の情勢は徐々に安定していきました。

そして、1136年に都市特許状を取得してから、本格的に発展。

1405年にはヴェネツィアの支配下に置かれ、ルネサンス期には商業と文化で益々栄え、黄金時代を築いたのです。

しかし近代に入ると、ナポレオンの侵攻によりヴェネツィア共和国が滅び、ヴェローナの勢いも停滞します。

1866年にはイタリア王国の領土になり、現在に至ります。

ヴェローナは昔からフランスとヴェネツィアを結ぶ交通の要所で優れた歴史的建造物も多く造られてきました。

町のシンボルは、円形闘技場です。

ヨーロッパ各地にあるローマの闘技場の中で、ヴェローナのものは2番目の規模を誇ります。

現在では毎年夏にオペラコンサートが開かれることで有名です。

そのほか、古代ローマ遺跡やロマネスク様式、ルネサンス様式の建物が見事に調和して美しい景観を作り出し、観光客の人気を呼んでいます。

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