イタリア旅行で世界遺産を訪れて勉強した経験をもとに、
徹底的にイタリアの世界遺産を通じて改めて歴史や文化を学ぼうと思い、制作しました。
アマルフィ海岸は、イタリア南部・カルパニア州サレルノ県ソレント半島の南岸地域で、「世界で最も美しい海岸」と言われるところです。
日本では2009年に公開された映画「アマルフィ」でその地名を覚えた方もいると思います。
アマルフィ海岸は、断崖で深い入り江が続き、とても人が住めるようなところではありませんでした。
それでも840年に人々がこの海岸に町を築き、断崖にしがみつくような形の家々を建てていきました。
9世紀末には「アマルフィ海運共和国」が成立、そしてその後も海運都市として発展していきました。
アマルフィ海岸は約30kmにもおよびますが、そのシンボル的存在は、サンタ・アンドレア大聖堂です。
「サンタ・アンドレア」はアマルフィの守護聖人であり、その守護聖人を祀った聖堂は13世紀まで拡張が続き、更に18世紀にはバロック様式のものに改装されました。
アマルフィ海岸周辺では、その段々になった地形を利用し、オリーブやレモン、ぶどうなどの畑を作り、優れた農業製品も生まれました。
アマルフィは温暖な気候に恵まれ、太陽の光でエメラルド色に輝く美しいティレニア海、また断崖に築かれた白壁の家々が素晴らしい景観を作り出しています。
元々の独特な地形もあり、より個性的な美しさを放つ海岸として知られるようになったのです。
その景観美は圧倒的なもので、1997年には世界遺産に登録されています。