パドヴァの植物園(オルト・ボタニコ)

パドヴァの植物園(オルト・ボタニコ)(世界遺産登録:1997年)

イタリア最北端・ヴェネト州パドヴァにある植物園はパドヴァ大学の付属施設で、ヨーロッパ最古の植物園です。

そして、パドヴァ植物園を有するパドヴァ大学はイタリアで2番目に古い大学で、パドヴァ全体が学園都市として機能しています。

パドヴァ大学が設立されたのは1222年で、イタリア最古の大学・ボローニャ大学の付属大学として造られました。

そこに植物園ができたのは1545年のこと。

当時ヴェネツィア共和国に属していたパドヴァは、ヴェネツィアから植物園設立の許可を得て、建築家アンドレア・モロニの設計した植物園を建立しました。

パドヴァ大学ではガリレオ・ガリレイやダンテが教鞭を取り、コペルニクスが学んだことで知られているのですが、植物園もまた多くの学者たちが研究目的で集う最先端施設になりました。

最も大きな成果は、ヨーロッパで初めてひまわりの栽培に成功したことです。

また、イタリアで初めてジャガイモが栽培されたのもパドヴァ植物園でした。

1786年には、ドイツの文豪、ゲーテがこの地を訪れ、園の建築や植物を見て大いに感銘を受けたといわれています。

その植物の数は、6,000種以上にもなるそうです。

設立から現在に至るまで、パドヴァの植物園は科学の研究に大きく貢献してきました。

そして現在も尚、貴重な研究施設であり、地球をモチーフにした円形庭園も見事なことから地元の名所になっています。

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