マントヴァとサッビオネータ

マントヴァとサッビオネータ(世界遺産登録:2008年)

マントヴァとサッピオネータは、ロンバルディア州にある町で中世の時代にルネサンス文化の普及に貢献したとして、2008年に世界遺産に登録されました。

マントヴァとサッピオネータには、支配者の芸術保護により芸術家たちが多く集まり、活躍していました。

マントヴァの起源は紀元前で、最初に住んだのはエトルリア人でした。

その後、ローマ帝国、ランゴバルド王国、フランク王国の支配を経て、中世初期にカノッサ一族所有の町になります。

カノッサ家最後の支配者、マティルデ・ディ・カノッサの命により造られたサン・ロレンツォ教会は、マントヴァ最古の教会で、現存しています。

13世紀~14世紀にはゴンザーガ一族の領土になり、この時代、マントヴァは芸術都市として開花します。

ゴンザーガ一家は芸術への造詣が深く、芸術家を庇護したので多くの芸術家がマントヴァで活躍するようになったのです。

その中には、ティツィアーノやルネサンスの巨匠・ラファエロの弟子ジュリオ・ロマーノらが含まれます。

サッピオネータは、ルネサンス時代の傭兵、ヴェスパシアーノ・ゴンザーガ・コロンナがゴンザーガ家に与えた領土で、彼はこの地にマントヴァに負けない美しさを持つ町を建設しようとしました。

そして、1556年~1591年にかけて町を開拓。

彼の築いたサッビオネータの町は、ルネサンス期の都市計画論理に基づいた「理想の町」と言われています。

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