モデナの大聖堂、市民の塔、グランデ広場

モデナの大聖堂、市民の塔、グランデ広場(世界遺産登録:1997年)

エミリア=ロマーニャ州モデナ県の県都・モデナ。

モデナは、バルサミコ酢の発祥地として料理の世界で知られたところですが、ここには世界遺産に登録されている「モデナ大聖堂」「市民の塔」そして「グランデ広場」があります。

いずれも中世に建てられたもので、特にモデナ大聖堂の美しさには圧倒されます。

モデナの起源は紀元前183年のことで、この時にローマの殖民都市として造られました。

中世にはロンバルディア族の侵入で、町は消滅の危機に瀕しましたが、11世紀には再興しました。

それ以来、自由都市として繁栄の時を迎えます。

1288年にはエステ家の支配下に入り、その後約2世紀はエステ家ゆかりの地として定着しました。

中世後期・近世にはモデナをめぐって様々な国が覇権争いをし、権力に翻弄されることになりましたが、第二次大戦以降はイタリア共和国の一都市になっています。

モデナにある大聖堂は、ロマネスク様式の最高傑作といわれていて、4世紀に建てられたもの改築して建造されました。

市民の塔はイタリア語で「トッレ・チヴィカ」といい、大聖堂の後ろに建てられています。

高さ88mを誇るこの巨大な鐘楼は、町のシンボル的存在です。

グランデ広場は、モデナ歴史地区にある広場で、市庁舎に囲まれています。

これらの世界遺産3物件は互いに隣接したところにあり、観光客にとっては大変ありがたいところです。

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