イタリア旅行で世界遺産を訪れて勉強した経験をもとに、
徹底的にイタリアの世界遺産を通じて改めて歴史や文化を学ぼうと思い、制作しました。
ルネサンス期に芸術都市として栄えたウルビーノはイタリア中部、マルケ州ウルビーノ県の県都です。
ここは「マルケ州の宝石」と呼ばれる美しいところで、世界遺産に登録されている歴史地区は、城壁に囲まれています。
ウルビーノは、かつては「ウルウィヌム・マタウレンセ」という名の都市で、ローマ時代にはあまり重要視された場所ではありませんでした。
ローマ人、ゴート族の支配を経て、1200年頃にはモンテフェルトロ家が統治する町になりました。
そして、モンテフェルトロ家が、ウルビーノを中世の大都市へと導いたのです。
モンテフェルトロ家で最も有名なのは、フェデリコ・ディ・モンテフェルトロです。
彼は、都市国家が乱立した時代のウルビーノに安定をもたらしました。
また彼は芸術家を庇護し、そのことでウルビーノ市外からも芸術家たちが多く集まるようになりました。
ウルビーノは、ルネサンス期の天才・ラファエロの出身地として有名ですが、ほかにも、ティツィアーノのゆかりの地であり、ジョヴァンニ・サンテやピエロ・デラ・フランチェスカ、建築家のブラマンテらもこの町で芸術活動に没頭しました。
町のシンボル的建物はドゥカーレ宮殿で、ここは現在マルケ国立美術館になっています。
そのほか、ラファエロの生家、サン・ジョヴァンニ礼拝堂、ローマ広場などの世界遺産があり、見所のつきないところです。