フェラーラ:ルネサンス期の市街とポー川デルタ地帯

フェラーラ:ルネサンス期の市街とポー川デルタ地帯(世界遺産登録:1995年、拡大:1999年)

フェラーラという町は、イタリアで最も長い川、ポー川の上流にある中堅都市です。

この町はルネサンス期に多くの優れた建築物が生まれ、1995年に世界遺産に登録されました。

この町が脚光を浴びるようになったのは、エステ家が町を支配するようになった12世紀頃です。

12世紀初頭、フェラーラは複数の豪族によって支配されていて、その最も有力なアデラルディ家とエステ家は婚姻により、親せき関係になりました。

そして、1146年にはアデラルディ家の財産をエステ家のオビッツォ1世デステが継承。

この時から、エステ家の人々が数世紀にわたり、フェラーラに影響力を持つようになります。

エステ家の人々は、芸術活動を奨励しました。

ですから、ここでは誰もが伸びやかに芸術活動に携わることができたのです。

エステ家が治めていた13世紀~16世紀はフィレンツェで始まったルネサンスの最盛期とも重なり、エステ家はフェラーラの地に次々とルネサンス様式の建築物を造るようになりました。

その時代に生まれた現在も残る有名な建物は、エステ城、ディアマンティ宮殿、ドゥオーモなどです。

1996年に世界遺産に追加登録されたデルタ地帯は、国立の自然公園になっており、種々の哺乳類、両生類、鳥類などが生息する楽園です。

その規模は54000haにもなり、フェラーラ近郊では優雅な建築物と大自然の両方を堪能することができます。

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