アクイレイアの遺跡地域とバシリカ総主教聖堂

アクイレイアの遺跡地域とバシリカ総主教聖堂(世界遺産登録:1998年)

「アクイレイアの遺跡地域とバシリカ総主教聖堂」は、イタリア半島北部の中でも最東端にある世界遺産です。

フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州ウディネ県アクイレイアにあります。

アクイレイアは、今では小さな田舎町ですが、文化と経済で栄え「第二のローマ」とまで呼ばれた大都市でした。

アクイレイアの起源は、紀元前181年、古代ローマの殖民都市として町が築かれました。

その後、ポストゥミア街道が建設されたのを機に町は発展。

軍や交易などの重要拠点になります。

また、農業の規模も大幅に拡大され、レンガ工場が造られたことで、経済的に発展する地盤が築かれました。

1世紀には農業、経済、文化などの各分野でほかの都市の先を行くようになり、「第二のローマ」と呼ばれるまでに成長しました。

アクイレイア周辺は多民族地域で、イタリア出身者のほかにケルト人、ギリシャ人、エジプト人、ユダヤ人などが住んでいました。

彼らが町の発展に貢献したことが、アクイレイアの成長の大きな一因になっています。

313年にミラノ勅令が出されると、司教テオドーロは最初の教会を建立しました。

アクイレイアの繁栄は中世まで続きましたが、1420年にヴェネツィアとの戦いで敗れると、急速に衰退していきました。

世界遺産に指定されたのは、古代から中世初期にかけての繁栄期の遺跡です。

バシリカ総主教聖堂は、現在でも町のシンボルです。

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