イタリア旅行で世界遺産を訪れて勉強した経験をもとに、
徹底的にイタリアの世界遺産を通じて改めて歴史や文化を学ぼうと思い、制作しました。
「アクイレイアの遺跡地域とバシリカ総主教聖堂」は、イタリア半島北部の中でも最東端にある世界遺産です。
フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州ウディネ県アクイレイアにあります。
アクイレイアは、今では小さな田舎町ですが、文化と経済で栄え「第二のローマ」とまで呼ばれた大都市でした。
アクイレイアの起源は、紀元前181年、古代ローマの殖民都市として町が築かれました。
その後、ポストゥミア街道が建設されたのを機に町は発展。
軍や交易などの重要拠点になります。
また、農業の規模も大幅に拡大され、レンガ工場が造られたことで、経済的に発展する地盤が築かれました。
1世紀には農業、経済、文化などの各分野でほかの都市の先を行くようになり、「第二のローマ」と呼ばれるまでに成長しました。
アクイレイア周辺は多民族地域で、イタリア出身者のほかにケルト人、ギリシャ人、エジプト人、ユダヤ人などが住んでいました。
彼らが町の発展に貢献したことが、アクイレイアの成長の大きな一因になっています。
313年にミラノ勅令が出されると、司教テオドーロは最初の教会を建立しました。
アクイレイアの繁栄は中世まで続きましたが、1420年にヴェネツィアとの戦いで敗れると、急速に衰退していきました。
世界遺産に指定されたのは、古代から中世初期にかけての繁栄期の遺跡です。
バシリカ総主教聖堂は、現在でも町のシンボルです。