イタリア旅行で世界遺産を訪れて勉強した経験をもとに、
徹底的にイタリアの世界遺産を通じて改めて歴史や文化を学ぼうと思い、制作しました。
「ポルトヴェーネレ、チンクエ・テッレと小島群」はイタリア屈指のリゾート地で、イタリア半島北西部、リグーリア州の地中海岸にあります。
「チンクエ・テッレ」とは「5つの土地」という意味で、モンテロッソ・アル・マーレ、ヴェルナッツァ、コルニリア、マナローラ、リオマジョーレという5つの集落を指します。
また小島群は3つの島から構成されており、総合すると世界遺産を構成する地域はかなりの面積になります。
この地域は、かつて海洋国家ジェノヴァが築いた村々で、11世紀頃に開拓されました。
海に面したこれらの村は断崖上にあり、自然の要塞の役割を果たしました。
その一方で、特殊な地形故に陸路を確保しにくく、また土地は痩せていて農作物が育たず、土地の開拓には大変な苦労を強いられました。
最初に栽培に成功したのは、ブドウです。
そしてブドウ栽培からワイン生産を始め、この地域はワインの産地として有名になりました。
その後も崖っぷちの土地を段々畑にしてレモンやオリーブを植え、徐々に農作物が育つ土地へと変化していきました。
この世界遺産に該当する地域は、中世初期から人々が知恵を駆使して発展を遂げた町で、歴史的価値、そして文化的価値が共に認められています。
カラフルな壁で覆われる家々と美しい海の色とのコントラストが絶景を作り出しており、現在では観光客が多く訪れるスポットになっています。